昨夜のNHKの番組で
フィンランドの小学校の国語の実演授業を放送していた。
某タレントがクラスに参加し
子供達と一緒に学ぶというスタイル。
一方的に教師が知識を教えるのではなく、
子供たちにあるキーワードを与え、
そこからたくさんの言葉を連想し、つなぎ合わせ
そして一つのストーリーを創り出していくという授業。
それは我々日本人が受けてきた国語授業のスタイルと真逆で
自分の頭で考えて連想し、表現力を積み上げていくという視点に立っている。
ある意味ではかなり高度な方法であるが、
小学低学年からこのような学習の積ねがあるからこそ
フィンランドの教育レベルが世界一を誇っているのだ、と納得した。
日本の初等教育も一定の評価はあるが
均質的、画一的ゆえに、思考力を育てる土壌が軟弱なのは否定できない。
これからのグローバル社会に日本人が生き抜いていくためには
柔軟な発想をもつ子供たちを
小学生の早い時期から育成せねばならないだろう。
中学受験問題などは思考力をチェックする側面はあるが
やはり中学入試勉強を本格的にやる以前、低学年のうちに
しっかりとした国語教育の構築が不可欠だろうと思う。
中学受験勉強が知識の詰め込みに陥らないためにも
日本は、初等教育の改革を一刻も早く行うべきである。